「なんだか最近、疲れやすい」「仕事や家事をしているとすぐに息切れする」そんなお悩みはありませんか?もしかすると、その原因は“呼吸”の浅さにあるかもしれません。私たちは1日に約2万回も呼吸をしていますが、そのほとんどが無意識で浅くなりがちです。浅い呼吸は、体に十分な酸素を届けることができず、体の疲れやすさにつながってしまいます。
ピラティスでは「呼吸」をとても大切にしていて、深くゆったりとした呼吸を通じて体のバランスを整えることを目指します。浅い呼吸では、肩や胸の筋肉に力が入りやすく、肩こりや首こり、姿勢の悪化を招くことがあります。逆に、胸の横側に息を広げるイメージでゆっくり息を吸い、お腹を軽く引き締めながら吐く呼吸法を行うと、体の奥にある筋肉がしっかり働き始め、姿勢が安定します。
この呼吸法は、全身の筋肉に酸素を効率よく届け、体の緊張を和らげる効果があります。自律神経のバランスも整いやすくなり、ストレスを感じにくく、リラックスした状態を保つことができます。実際、ピラティスのレッスンで呼吸に意識を向ける時間を設けると、「体が軽く感じる」「疲れが取れやすくなった」という声を多くいただきます。
疲れにくい体をつくるためには、毎日の生活の中で深い呼吸を意識することが重要です。例えば、朝起きた時や仕事の合間、寝る前の数分間だけでも、背筋を伸ばして座り、鼻からゆっくり息を吸って胸を大きく広げます。その後、口からゆっくりと息を吐きながらお腹を軽くへこませてみましょう。これを5回程度繰り返すだけで、体がリフレッシュし、疲れにくい状態に近づきます。
特別な器具や場所は必要ありません。深い呼吸は、どこでも、いつでもできる簡単なセルフケアです。呼吸に意識を向ける習慣をつけることで、疲れにくい体と心の両方を手に入れましょう。疲れを感じたら、まずは呼吸を見直すことから始めてみてください。呼吸が変われば、体も変わり、毎日がもっと快適になります。
