ロイヤル・アルバート(Royal Albert)は、1839年にチャールズ・サンプソン・ロイヤル(Charles Samuel Royal)とアリス・エリザベス・ロイヤル(Alice Elizabeth Royal)を中心に設立された英陶磁器ブランドです。正式名称は「Royal Albert Ltd.」で、創設者のうち一人がネルソン・ロイヤル・アールベルトを名乗ったことから「アルバート」というブランド名が採られました。ブランドの特徴は、上品でクラシカルなデザインと華やかな花柄のモチーフにあります。
初期の主力はティーカップセットやテーブルウェアで、ヴィクトリア朝の嗜好を反映した美しい磁器を提供しました。19世紀後半には、欧州の花柄や風景画をモチーフにしたデザインが人気を博し、ロイヤル・アルバートの製品は上品さと豪華さを両立させた陶磁器として高い評価を得ました。特に「アフタヌーン・ティー」文化と結びつき、ティーウェアの需要を大いに喚起しました。
デザイン面では、花柄の装飾が代表的で、ラベンダーやローズ、チューリップなど英国の庭園を連想させるモチーフが多いです。また、ロイヤル・アルバートはパターン名として「パターン名+M(May)」のような呼称を用い、長寿命のシリーズを展開しました。代表的なコレクションには、ユニークな花柄を組み合わせた「Old Country Roses(オールドカントリ―ローズ)」や、ビクトリア朝の風景・花柄を表現したデザインが挙げられます。
20世紀には戦後の需要変化とともに、デザインの多様化と生産技術の変化に対応。英国だけでなく世界各地の市場にも展開し、ホームウェア、ウェディングギフト、コレクションアイテムとしての地位を確立しました。現代においてもロイヤル・アルバートは高品質の磁器と華やかな花柄デザインを軸に、ティーセット・食器・インテリア雑貨など幅広いラインナップを提供しています。