扇月

先日、静岡県磐田市のジュビロード沿いにある和菓子店「扇月（せんげつ）」を訪れました。1925年に神戸で創業し、1958年から磐田市で営業を続ける老舗で、2025年には創業100周年を迎えます。 

2024年3月にリニューアルオープンした店内は、伝統的な和の趣を残しつつもモダンで洗練された雰囲気が漂い、訪れる人々を温かく迎えてくれます。

扇月の三大銘菓として知られるのは、豆大福、赤飯、柏餅です。特に豆大福は、ふっくらとしたお餅に上品な甘さのあんこが包まれ、絶妙な塩加減の豆がアクセントとなっています。一口頬張ると、素材の良さと職人の技が感じられる逸品です。

また、季節ごとの和菓子も充実しており、訪れた際には新発売の「いちご大福」が目を引きました。大粒の苺を柔らかなお餅と滑らかなあんこで包んだこの大福は、苺のジューシーさとあんこの甘さが絶妙に調和し、冬の味覚を堪能できました。 

さらに、若い世代にも和菓子の魅力を伝えるべく、パリパリ食感が楽しめる「アイスもなか」や、旬のフルーツを使った大福など、新しい商品開発にも積極的です。これらの取り組みにより、幅広い年齢層のお客様に親しまれています。

「扇月」は、伝統を大切にしながらも革新を続ける和菓子店です。季節ごとの新作や定番の銘菓を楽しみに、また訪れたいと思います。