2024年現在、小1男子を育てながら、演奏活動のお仕事と自宅でピアノとクラリネットを教えています。
お教室を始めたのは、20代後半。
演奏のお仕事で一生食べていくつもりで20代は修行の期間と思い、東京へレッスンを受けに行ったりOBオーケストラやエキストラなどで、とにかく演奏ばかりしていました。
収入は卒業してから入隊した県内音楽隊とアルバイト。
奨学金を払いながらの生活に余裕もあるはずもないのに、将来の投資と思いピアノや楽器をローンで買って、節約の毎日でした。
そんな中、演奏活動で出会う学生さんからレッスンを頼まれました。
それが最初のきっかけでした。
30代になり、ピアソラの曲を自身で編曲しバンド活動でジャズストリートで演奏したり、毎週ラウンジでのソロ演奏など、相変わらず演奏活動に明け暮れていましたが、生徒さんが少しずつですが増えていったので、当時していたアルバイトを思い切って辞めました。
なぜなら、最初は子どもに教えるのが自分に向いているのか手探りだった自分の心に変化あり、ぼんやり将来は教える仕事をメインにしていく事になるとビジョンが見えたからです。
苦手かもと思っていた子どもたちとの時間は最初から全くそんな事はなく、子どもたちはみんなかわいく、人を育てられる、成長を見守れる仕事ってなんて素晴らしいんだろうと感じました。
そんな中、さらに変化があったのは息子が生まれた事です。
息子は凸凹気質があり、とにかく個性的。そしてお世話は正直大変です。
でも、人より苦手な事はあるけれど、きらりと光るものもまた人よりあります。
教室の子どもたちも全く同じで、凸凹があろうとなかろうと、みんな違う。そんな個性が、息子の子育てを通して、今までよりさらにさらに感じるようになりました。
音楽教室は、長く生徒さんと関われるお仕事。
子育てが終わっても、教室のたくさんの生徒さんの成長に関わっていけます。
本当にありがたい事です。
音楽を通して学べるものは演奏技術や知識だけではなく、失敗しても諦めない心や、自信がなくなった時の自分の見つめ方や、自分のいいところを発見していったり、礼儀作法が身についたり…生きていく上で大切な事ばかりです。
ここに通ってくれる1人ひとりの生徒さんの成長を応援する存在でありたいなと思っています。
みなさまにお会いする日を、楽しみにしています。
- 経歴
4歳よりエレクトーンを始め、ヤマハグレード所得。
その後、平行してクラシックピアノ、クラリネットを学ぶ。
徳島文理大学短期大学部音楽科を卒業。
徳島文理大学科目履修生として2年在籍。同大学ウィーン冬期セミナーを2回修了。
現在、県公共音楽団体に所属し演奏活動を行う傍ら、後進の育成にもあたる。
中学校教諭2種免許。
カワイ音楽教育研究会会員