相続放棄後の遺品整理には多くの場合トラブルが潜んでいます。特に遺産を売却して利益が出たものの相続関係者に「バレる」という不安を抱える人は多く存在します。
この記事では、相続放棄後の遺品整理に関するリスクを明確化し、法的に正しい対応方法と、トラブルを防ぐための具体的なコツを紹介します。
相続放棄後の遺品整理が「バレる」ケースとは
近所の人や相続関係者に見られて発覚するケース
遺産の中には家財や車両などの高額なものが存在します。自分以外に財産の存在を知らないので、秘密にしたまま売却してお金に変えてしまいたいという気持ちはわかりますが、搬出の時にご近所さんに見られてバレるなんて事もあります。一度疑いがかかってしまうと、売却履歴が残っているので言い逃れはできません。
隠し財産や資産の取得が発覚するケース
遺品整理中に発見した未申告の現金や貴金属を売却したら、他の相続人から訴訟を起こされ、財産取得がバレるケースもあります。税務調査が入ると相続税や贈与税の不適切な申告として追徴課税を支払う羽目になってしまいます。
「バレる」かもしれないという不安が伝わるケース
一時的な所得につながり一喜一憂しているのも束の間。日に日に罪悪感が増し家族に対して顔向けできなくなってしまい、その不安からくる表情に違和感を持った相続人が、遺品整理業者の契約内容や作業記録、預金通帳などの調査を行い明らかになる事もあります。中には正当な管理義務範囲であるにも関わらず、相談できずに不安を抱えている人もいます。
