【問診】
1ヶ月ほど前のことになりますが、旅行先で少し重い荷物を持って歩いていました。
その翌日から左のお尻から太ももの裏にズキッとした痛みを感じるようになりました。
とにかく体を動かすと痛むようで、歩いても、立ち上がる時も、また寝返りなどでも痛みます。
横になると幾分楽になります。
整形外科を受診しましたが、レントゲンなどでは異常はないということでした。
20年ほど前に椎間板ヘルニアと診断され、足にしびれを
感じたことはありますが、今回の痛みはその時とは違い、しびれというより痛みです。
ネットで調べてみると、坐骨神経痛というものになるのかと思いましたが…。
【カイロプラクティックの立場から】
Nさんのお尻の痛みですが、検査より坐骨神経痛による症状ではなく、
骨盤の関節の歪みが原因として起こっている痛みと思われました。
骨盤の関節は非常に多くの感覚神経が分布しており、傷めるとその痛みが広範囲に
広がる場合があります。
今回の場合も、初期には関節の捻挫を起こしており、それが長期化しているようです。
そこで歪みを取り除く方向に骨盤を調整し、特に負担がかかっていた太もも裏の筋肉である
ハムストリングを緩めていきました。
【施術後の経過】
初回の施術後から痛みが大幅に和らぎ、2回目以降ほぼ痛みのない状態が続きました。
その後背中に張り感が出るなど、また背骨の柔軟性がまだまだみられませんでしたので、
計4回の施術を行いました。
その後は年齢的影響も考えて、定期的なメンテナンスを希望され、現在も治療を受けられています。
