建設業の許可の2つの一式工事と27の専門工事
29業種の中でも大手のゼネコンから
一人親方までが取得し申請件数が多いものとして
大工工事業が挙げられます。
木材の加工または取付により工作物を築造したり
工作物に木造製品を取付る工事を指します。
例えば大工工事や型枠工事、造作工事があります。
大工工事とは支柱や外壁等の構造部分の工事であり
型枠工事とはコンクリートを流し込む木製の型枠を作る工事で
造作工事とは天井や床板、階段や建具を取付る
建物内部の仕上げ工事を言います。
ちなみに畳工事やふすま工事、床仕上げ工事等は
「内装仕上げ工事」という別の許可が必要となりますし
木製のドアを取付るには「建具工事」という許可が必要です。
分かりにくいのですが、大工工事は木材の土台部分の工事で
内装仕上げ工事は大工工事の土台部分を装飾して
仕上げを行う工事と考えると理解しやすいかと思います。
大工工事業を取得する為に必要となる資格として
一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士
一級建築士・二級建築士、木造建築士などがあり
大工工事業の指定学科としては建築学や都市工学があり
指定学科の高校なら卒業後5年
大学なら卒業後3年の実務経験があれば
専任技術者となることが出来ます。

左官工事とは天井などを滑らかに美しく仕上げる作業のことで
左官工事のほかにもモルタル工事やモルタル防水工事
吹付工事やとぎ出し工事、洗い出し工事などがあります。
モルタル工事とはセメントと砂、水を混ぜたモルタルを使い
壁や外壁を塗る工事で土間や階段の仕上げや
レンガの間の目地を作る工事があります。
モルタル防水工事とは漏水を防ぐために
モルタルに防水材を混ぜ建物の屋根やベランダ
地下の漏水を防ぐ工事です。
吹付工事とはスプレーガンを使いモルタルや
コンクリートを吹き付け外壁や屋根の塗装
トンネル橋梁の断面修復を行う工事です。
とぎ出し工事とは壁や床の表面を電動工具で
研磨して仕上げる工事を言います。
洗い出し工事とはモルタルに砂利や玉石を混ぜ入れ
砂利や玉石を露出させる工事で玄関や土間
階段などで見かける古くからおこなわれている工法です。
左官は手作業が多く高度な技術と経験を必要とします。
日給月給であることが多く個人の技術により給与が変わってきます。
同じような姿勢で作業をするので体力がいる仕事ですが
経験を積み左官技能士、登録左官基幹技能士などの
資格を取る事で給与アップを狙う事も可能です。
