イラスト;当社スタッフ平野先生
コロナウイルス感染拡大に伴い、デイサービスに行かなくなってしまった。以前より、足元がふらついてしまう。など、コロナウイルスに感染しなくても運動習慣が途切れる事で、様々な弊害が出てしまいます。
代表的なものとしては、筋力低下、骨粗鬆症などがあると思います。
この2つは、同時に起こりやすく、組み合わさる事で更なる弊害が出てしまいます。
筋力低下で、歩行が不安定になってしまい、骨粗鬆症は骨折しやすくなり、転倒してしまい骨折してしまうという悪循環が生じてしまいます!
中でも、太ももの骨の骨折は発生頻度も多いため注意が必要です!
【大腿骨頸部骨折】
なぜ、発生しやすいの!?
太ももの骨は股関節付近で曲がっています。
曲がったところ(頸部)は転倒や転落の時に外力が集中しやすく、骨折しやすいのです。
この骨折は骨粗鬆症で骨がもろくなった高齢者に多発しやすいことで有名です!
【骨折の分類】
関節の中で折れる場合大腿骨頸部内側骨折と
関節の外で折れる場合大腿骨頸部外側骨折の2つに分けて考えます。
頸部内側骨折は、骨粗鬆症が過度にある場合はちょっと脚を捻ったぐらいでも発生してしまうそうです!内側骨折の場合は骨頭壊死といって、血流障害で後ほど骨がつぶれてしまう合併症にも注意することが必要です。内側骨折の特徴は、関節の内部の骨折なので、内出血がすくない、血液供給が得られにくく、骨癒合がおそい、などです。
外側骨折は、明らかな転倒・転落で発生します。外側骨折の特徴は、関節の外部の骨折なので血液供給を受けやすく、骨癒合がはやい、受傷時の外力も大きく、内出血もするため全身状態に影響が出やすい、などです。もし高齢者が転んだりした後、立てなくなったら第一にこの骨折を考えて下さい。
【予防】
折れにくい骨を作るという意味で骨粗鬆症の対策を行うことと転倒しにくい環境、身体状況を整えることが最重要になると思います。
特に、骨粗鬆症の対策として、運動習慣の継続する事が大切になってきますので、デイサービスなどでの運動もしっかり継続して転倒予防をしていきましょう!