― シニア世代の怪我予防と身体との向き合い方とは?
「あと何年マウンドに立てるだろうか」――
そんな不安を抱えながらも、野球への情熱を燃やし続けるあなたへ。今回は、50代・60代の草野球投手が、これからも野球を楽しむために大切にすべき3つの視点をお伝えします。
■ 1. 「無理せず、やめない」が黄金ルール
50代を過ぎると、どうしても無理が効かない身体になってきます。若い頃のような「投げ込み」や「気合い」ではなく、“続けられるリズム”を作ることが最重要課題です。
・痛みが出たら無理に投げない
・試合後は必ずアイシングやクールダウン
・投球数や登板頻度も計画的にコントロール
「やめるほどではないけど、無理をすると続けられなくなる」――そんな絶妙なバランスを保つことが、長く野球を楽しむ秘訣です。
■ 2. “自分の体を知る”ことがレジェンド投手への第一歩
整形外科や整体、コンディショニング施設を利用して定期的に身体を点検するのも、シニア世代の新常識です。とくに以下のような項目は意識しておくと良いでしょう。
・肩・肘の可動域と筋力の左右差チェック
・投球後の違和感や痛みの部位と程度
・フォームのブレや力みの有無
これらを「なんとなく」ではなく、数字や動画で見える化できると、ケガの予防にもつながります。
■ 3. 目指すは“最年長エース”という生き方
「若手に迷惑をかけてないかな…」と引け目を感じるよりも、「自分だからこそできるプレースタイル」を磨いていくことが大切です。
たとえば:
・コントロールと緩急で勝負する“技巧派ピッチング”
・若手に頼られる“知恵と経験の塊”としての立ち位置
・孫や後輩にも語れる“野球人生の物語”をつくること
50代、60代になっても野球は終わりではありません。「年齢を重ねるほど味が出る」スポーツ人生こそ、本当のレジェンド。
【シリーズまとめ】
7回にわたって「中高年野球選手のための肩・肘の障害予防とトレーニング法」をお届けしてきました。
あなたの野球人生が、この先も「楽しく、無理なく、かっこよく」続いていくことを願って、私も全力でサポートします!