― 食事・睡眠・メンタルで差がつく!
長年野球を続けてきたからこそ分かる「コンディションの大切さ」。しかし、加齢とともに練習だけではパフォーマンスが維持しにくくなります。今回は、野球を長く続けるための生活習慣改善のポイントを3つの視点からお届けします。
■ 食事は回復の“投資”と考える
「若い頃は何を食べても平気だったのに…」という声をよく聞きます。50代以降は筋肉の分解が進みやすく、回復力も落ちがち。栄養の意識を変えるだけで、疲労の抜け方やケガの治りが大きく変わります。
おすすめのポイントは次のとおりです:
・タンパク質を意識的に摂取(肉・魚・豆類・卵など)
・抗炎症効果のある食材(納豆、オリーブオイル、青魚など)
・水分補給も重要(こまめな水・麦茶)
特に、練習後や試合後に「タンパク質+炭水化物」を摂ると、筋肉の修復が促進されます。
■ 睡眠は“ケア時間”と割り切る
睡眠不足はパフォーマンス低下や怪我のリスク増加と直結しています。理想は7時間以上。特に「深い睡眠」がとれるよう、以下を意識しましょう:
・就寝前1時間はスマホやテレビを控える
・夜のカフェインやアルコールは避ける
・寝る前に軽いストレッチで副交感神経を優位に
毎日同じ時間に寝ることも、体内リズムを整えるために大切です。睡眠を「最高のリカバリータイム」として捉えましょう。
■ メンタル管理も“トレーニング”の一部
年齢とともに「もう無理かな…」「若い選手に迷惑かも」と不安を感じる方も多くなります。ですが、これは自然なことです。メンタルの安定は野球人生を続けるための大切な要素です。
おすすめの習慣:
・プレーの「良かった点」を毎回ひとつ記録する
・投球日誌をつけて、調子や感覚の変化を見える化する
・「楽しむこと」を最優先にする視点を持つ
自分を責めるより、「まだできる」「次はこうしよう」と考えることが、長く続ける秘訣です。
次回予告
シリーズ第7回|野球を続けるために ― シニア世代の怪我予防と身体との向き合い方とは?