書道教室はどこでも同じではありません。長く続けることで、じっくりと書を楽しみ、ゆっくりと実力がついていくのですが、「時間」、「お金」、「努力」をかけて有意義なものにできるかどうかは、教室選びにかかっています。探すポイントを3つに絞ってみました。
Point 1<教室の先生の楷書を見よう!>⇒美しい楷書を書く先生は、実力があります
入会する前に、色々な教室の先生が書いた楷書を見比べてみましょう。
→ 文字には、楷書・行書・草書・隷書・篆書と5種類ありますが、その中で一番難しいのは、楷書です。そして、だれでも、美しいかどうかの判断がつきやすいのも楷書です。
楷書をのせたホームページを探してみましょう。作品ではなく、楷書です。なかなかないでしょう?あったなら、自信と覚悟のある教室です。(教室の先生達は、知っています。楷書は、難しい🤨。)整った楷書でも、「優しい」、「力強い」、「すっきり」、「ぼってり」と色々あります。比較して、将来、自分が書きたい字を選びましょう。「時間」、「お金」、「努力」を有意義なものにするために。先生の字は、その教室の頂点の字。先生の字に近づくことが目標となるのです。
( 楷書を美しく書ければ、他も書けるはずですが、先生の行書、草書も、念のため見ておきしょう。)
Point 2 <先生が目の前でたくさん書いてくれるか>たくさん見てもらうために、初心者には少人数制がおすすめ。
実際に先生が書く姿を見せてくれるかどうかを体験や見学で確認しましょう。
教室に来る意味は、目の前で先生が字を書いてくれること。よく手元を見て、学べるところにあります。お手本を自分のために書いてくれたり、説明しながら書いて教えてくれたりしなかったら、自主練してるだけで、上達なんてなかなかしません。そのためには、少人数制がお勧めです。
テキストを渡して、それを見て書かせ、あとは適当に添削、という教室では上達できそうにないですね。先生の質をしっかり見極めましょう‼️🌈
お子様の教室選びでは、先生が実際に書く姿を見せてくれることで、姿勢、筆の扱い、筆の運びの強弱や遅速、臨書の仕方などがしっかりと学べます。素敵な字を書く先生だと、お子様は先生に憧れ、沢山のことを吸収していきます。

大人の教室選びでも、実際に書く姿を見せて、筆の扱い方、筆の運びの強弱や遅速、墨の量、墨の濃さ、書き方のポイントなどを細かくしっかり指導してくれる先生がいい。上達の速度が、全然違います!
ポイント3 <書きたい分野の先生探し> 中国の漢字、平安の仮名文字 / 太字、細字、何を書けるようになりたいか。
あなたのやりたい分野はどれですか?
太字ですか?大きく太い字はダイナミックな生命力を盛り込めます。漢文を書くことから、漢字を書くだけでなく、漢文の読み方や意味をきちんと教えてくれる教室だと、教養が身についていいですね。
細字ですか?細字の繊細なタッチは、日本人独自の感性を盛り込むことができます。細字で書く、平安時代から受け継がれてきた、仮名を中心とした美しい書は、日本人の心そのものです。
仮名でも、大きい字の仮名の作品を書きたいなら、漢字学習も確実にしておきたい。大筆で書かれた書道の古典を学習することになり、その場合、仮名も漢字も学習したほうが勉強になります。特に、未来を担う方々には、すべてに挑戦して学び、書の世界を楽しんでもらいたいと思います。
「毛筆といえば、歴史の長い漢字だ!」と考えがちですが、仮名を学ぶことは、日常で使うことが多くて実用的です。書類、普段の手紙、宛名書きなどなど、細字の勉強が生かされます。
個人的には、どちらも学べる教室がオススメです。ただ、仮名の先生はあまりいないので、探すのが大変かもしれない。その場合、とにかく、美しい楷書を書く教室を見つけてください❣️
当教室は、漢字も仮名も学べます。漢字はもちろん、仮名も得意としています。段を取得して進んでいくと、仮名のテキストには、細筆で、和泉式部、紫式部、清少納言、古今和歌集、万葉集、西本願寺、風信帖、古文書、関戸本古今集などがあり、それぞれのテキストで学習することができ、達成感があります。
お子様に習わせるのであれば、漢字、仮名の両方を書ける先生がいい。将来を担う世代なので、学びの幅が大きいところを、推奨したいところです。
大人は、ご年齢や目的別に、自分の好みで探しましょう。
<番外編>
*月謝以外にかかる費用はあるか。
⭐️競書代、昇級・昇段試験料、公募展への出品料、年会費、様々な追加費用がかかる教室が多数です。全部教えてもらいましょう。
⭐️距離より、優先すべき事を念頭に