テング酒場 水道橋西口店

テング酒場ときけば
やっぱりオヤジさんらやサラリーマン諸氏のたまり場
いえ、憩いの場と思いこみがちで
まさか、ランチがあるなんて知りもしなかったわたし。

友人と水道橋付近で用事を済ませ
さてご飯でも、となったとき
目についたのが「テング酒場」

「ねぇ、居酒屋でしょ、ここ？　まさかここでってというの？」
「まぁ、そう言うなよ、案外バカに出来ないのに出遭うこともアリだぜ」
「でもねえ、居酒屋で…」
「我慢しろ。なんといっても、今日の僕の懐とも相談の上なんだ」

金欠が冗談だと言うことは
彼の口調でなんなく察することは出来たものの
居酒屋のランチということに、頑として抵抗しようと
こちらも戯れ半分に言葉遊びをして
いざ地下の店へ。

「鶏の唐揚げ定食」５００円なり
要するに彼は自分が唐揚げを食べたかっただけと
目の前に並べられた大盛りの唐揚げ
それに添えられたマカロニサラダ
ご飯、味噌汁、ちょびっとだけ塩もみの漬け物に
これもわざとらしく
「ヨッ、これだこれ。さぁて、食うぞ〜」
両手を揉みあわせいきなり唐揚げにかぶりつくさま。
さらに、
「んぐぅ〜」
と奇妙な声を発して食べる姿に
どうやら、期待をしても良さそうだとわたしもひとくち。

へぇ〜〜、美味しいじゃない！
揚げたての熱々で、ジューシーで、味も好みのちょい濃いめ

「な、文句ないだろう？」
笑っている友人に、悔しいけど頷いてました。

はい、５００円という
お手頃値段でこの味とボリューム
申し分ございませんでした。