アナログとデジタル(おまけ)
少し前まで「アナログ人間」と「デジタル人間」という言い方がありました。アナログ人間は分厚い広辞苑をパラパラめくり、デジタル人間はパソコンの広辞苑を検索するというイメージに象徴され、「アナログ人間=時代遅れの人間」、「デジタル人間=最先端の人間」というイメージが定着していました。ここまで読まれた方は、その様なイメージは払拭されたのではないかと思います。ただし、性格的にアナログ的人間とデジタル的人間は存在する様に思います。
ここでは、人間の性格的な面からアナログとデジタルについて考えてみようと思います。
「自称アナログ人間」は、パソコンに限らずコンピュータ、スマホなどの操作が苦手な人の逃げ口上として使っていることが多い様に思います。その様な人はそれらの使い方を覚える気がないか、教えられてもすぐに忘れてしまって便利さを享受出来ないでいます。総じて、アナログ人間は、イメージ・音楽・感情表現が豊かで、その特徴は、
① 音楽や本はCDや書籍で購入。ダウンロードでは買った気がしない
② スケジュールなどは手帳に手書き
③ 完成した資料の最終チェックは印刷した紙で行う
④ なんでも手書き(いざというときは手書き。パソコンに打ち込むより手で書いたほうが早いと思う)
何とも愛すべきアナログ人間像が見えてきます。
一方「デジタル人間」は、計算や理論的な処理にすぐれていて、計画的作業が得意で曖昧なことが嫌いな論理派と言えます。中途半端が嫌いで、自分のペースで作業を進め、周りが見えなくなり、つい人の気持ちを傷つけてしまう場面も出てくる可能性があります。総じて、デジタル人間は、論理的・合理的・効率的で規律やルールを重視する傾向があり、その特徴は、
① 好き嫌いではなく、「正しいか間違っているか」で判断する
② 直接会って話すより、電子メールを使用する
③ 直感に頼らず、情報収集して論理的に類推・判断する
④ 仕事で重要なポイントは、夢とか情熱ではなく「効率・合理性・手順・履歴(を残す)・検証分析・実行」という、曖昧性のない論理的なものである
この様にアナログ人間とは全く異なる人間像が見えてきます。
しかし多くの場合、一人の人間の中にはアナログ的要素とデジタル的要素があり、どちらか思考が強く出たり、バランスをとって使い分けたりしながら生活しているものと思います。
