アナログとデジタル(その1)
アナログとデジタルという言葉は、日常的に出てきますが、「アナログってなあに?」「デジタルってなあに?」「アナログとデジタルってどう違うの?」と正面切って聞かれると、正しく答えることは意外に難しく、質問者の納得する回答を出せる方は、相当自然科学や工学に関する造詣が深い方だと思います。
ただし、直感的に皆さんが思い浮かべるイメージ(出発点となる基礎知識のレベルによって差はあるでしょうが)が恐らく特徴を捉えていて、ある意味正しい答えに近いと思います。しかし、明確にこれと言えないのがもどかしいところだと思います。
アナログの意味を調べると次のような説明があります。
「量などの変化(長さ・回転角・電流など)を連続的に変化する物理量で示すこと」とか、「ある情報を『1』か『0』、あるいは『オン』か『オフ』の2つのデータで表すデジタルに対して、連続的に変化する物理的な量や状態を表す言葉」、あるいは「物の長さや重さのように無限に細かい任意の値をとりうる量であり、基準とする最小単位が考えられず、連続的な値をとりうる量をアナログ量という」
という様な説明があり、どうやら「連続」という言葉がキイワードになっている様です。そして、アナログの対極にあるのがデジタルです。
ではデジタルの意味はというと、
「情報を『0』と『1』の数字の組み合わせ、あるいは、『オン』と『オフ』で扱う方式。数値、文字、音声、画像などあらゆる物理的な量や状態はデジタルで表現できる。対義語はアナログ。アナログ信号をデジタルのデータに変換することをデジタル化という」とか、「物質・システムなどの状態を、離散的な数字・文字などの信号によって表現する方式」、あるいは、「人の数やお金の額のように、ある最小単位があって、その整数倍のとびとびの(離散的)値しかとらない量をデジタル量という」
という様な説明があり、「離散的」という言葉がキイワードの様です。
その2に続く
