黄葉
今年、仙台市内の黄葉が最も綺麗になるのはいつだろうと思いながら、毎日カメラを携え街路樹を見あげていましたが、例年の様に黄色のトンネルができる前にだいぶ落葉してしまいました。部分的には綺麗に黄葉したイチョウもありましたが、黄葉前に茶色にしおれたり、夏の緑色のままの木もあちこちに見られました。
夏の異常気象のせいだろうかと思っていましたが、どうやら、10月初旬に日本列島を駆け抜けた大型台風24号のせいの様です。
非常に「強い風」で海水を巻き上げ、近畿から東北にかけて記録的暴風雨になりました。仙台も海に近く、塩分の多い雨が市内の木に降り注ぎました。台風が去った後はほとんど雨が降らず街路樹の葉から塩分が洗い流されなかったため、葉が「脱水症状」を起こしたことが、充分に黄葉出来ない原因だったそうです。このため、充分に黄葉する前に枯れ落ちたり、黄葉できず緑色のままだったりしたそうです。
確かに、奥州街道より東側の海に近い方のイチョウに緑色のままの木が多い様に思われます。
樹齢100年を越すイチョウの木は、今年の様な異常気象や塩害を何度か経験し、それを乗り越え現在の様な美しい並木になっています。来年はいつもの様に美しい黄葉を見せてくれることを期待したいと思います。
