パソコンの「C」ドライブ(前段)
Windowsのパソコンを買って最初にエクスプローラを開くと「ダウンロード」「デスクトップ」等のフォルダの下にデバイスとドライブが並んでいます。
よく見ると「ローカルディスク(C)」「Data(D)」「DVD RW(E)」さらにリムーバブルディスクなどが並んでいます。それらのドライブに割り当てられているアルファベットは「F」「G」「H」となっており、どのパソコンをみても「A」「B」は使用されていません。
「Cドライブ」にはWindowsのOSやアプリケーションなど重要なソフトウェアが入っており、パソコンの心臓部とも言えます。その様な大事なところのドライブ名はなぜ「C」になっているのでしょう。アルファベット順でいうと「A」の方が良いのではないかと思ったりもします。もしかしたら、Computer だから頭文字を使って「C」にしたのかと変に勘ぐったりしませんか?
その理由は、パソコン開発の歴史に関係しています。
現在のパソコンの原型を初めて作ったのは、現在iPhoneやiPadなどで世界市場をリードしているアップル社です。そこの創始者である、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの二人が実用として使用できるパソコンを開発しました。その後を追いかけたのがIBMです。日本でもNECや富士通が独自仕様でパソコンを開発していました。NECのPC98などは当時国民的機種として日本国内に広く浸透していました。ただし、アップルもIBMも日本の各メーカのパソコンも全く異なる仕様で作られていたので、お互いにソフトウェアを取り換えて使用することが出来ませんでした。
その後、紆余曲折はありましたが、IBMが「IBM PC/AT」という構造(アーキテクチャ)のパソコンを開発しました。これがのちにマイクロソフト社のWindowsをOSに取り込みパソコンの主流になっていくのですが、そうなるのは、さらに数年の時間が必要になります。(これに関しては後日掲載したいと思います)
- 後段に続く -
