「なぜ口腔ガンになるのか」
以前は、口腔がんの原因は酒とタバコと言われてました。
1980年代までは酒やタバコを長年続けている50歳以上の男性が
口腔がんにかかることがほとんどだと言われてました。
しかし、最近は女性が口腔がんにかかることも珍しくありません。
それでは、酒、タバコ以外の原因は何なのでしょうか?
日本アンチエイジング歯科学会広島学術大会で東京歯科大学口腔外科の柴原教授は、
歯列異常が原因では?と言ってます。
歯が重なっていると舌や頬の粘膜に歯が当たるという刺激が続くのでガンが発症するという理屈です。
昔から合わない入れ歯を使い続けて入れ歯の尖ったところが口の中の粘膜に当たってできる傷を放置すると
ガンが発症することがあることがわかってます。
歯も変な位置にあると口の中の粘膜に良くない刺激を与え続けます。
合わない入れ歯、破れたかぶせ物、歯並びが悪く口腔内を傷つけることがある、
治療していないむし歯があれば放置せず、歯科医師の治療を受けましょう。
進行したむし歯をそのままにしていたり、合わない入れ歯を無理して使う、
歯並びが悪く舌や頬を傷つけていたり、
口の中が歯垢や歯石で汚れていたりすると口腔がんが発生しやすくなります。
つまり口腔がんの予防で大切なことは、かかりつけの歯科医を持って、
定期的な診療を受けることがとても大事です。
しかしながら、ここで問題なのはすべての歯科医院が定期検診をしてくれるとは
限らないということです。
治療はするけれど、検診はしない歯科医院は意外に多いです。
