小さい子どもはこけてしまうことがよくあります。
しかも、こけたときにとっさに手が前に出ず、歯をぶつけてしまうこともあります。
ある統計によると、乳歯の外傷の発生率は20%にも及ぶといわれています。
転倒した等の理由で歯を強打すると、そこが脱臼のようになります。
脱臼した歯はすぐに固まり、グラグラすることもなくくっつきますが、脱臼した時に中の神経が壊死しまうことがあります。
歯の中で内出血をしてしまった場合や、ぶつけた衝撃で神経が死んでしまった場合、歯の色が変わってしまうこともあります。
変色はぶつけてから2~4週後に現れることが多く、神経が壊死した場合はグレーに変わってくることが多いです。
「神経の壊死」と聞くとびっくりすると思いますが、実は子どもの症状としては、よくあることです。
年齢によって、積極的に治療を行うほうがいいのか、それとも経過観察のほうがいいのか、歯医者さんと相談しましょう。
単に打って神経が死んでしまって、歯の根っこが細菌に感染していない様子であれば、永久歯に影響は出ないので、そのまま経過観察ということも考えられます。
一番良くないのは根っこの治療を始めるだけ始めて、歯の裏に穴を開けた状態から、治療を嫌がって中断することです。
お子さんの歯の変色が気になるとき、前歯を強く打った心当たりがあるときは、まず歯医者さんに相談してみましょう。
