鍼灸大好き人間。
はじめまして。
清明院院長の竹下有と申します。
最近、TVなど様々なメディアを通じて東洋医学が国民の注目を集め始めています。
明治維新以降、政治的な漢方医学廃止路線の影響で、残念なことに「医療」ではなく「慰安」の一つの方法と位置づけられ、長きに渡って国民に誤解され、軽んじられ続けた東洋医学が、現代になって、先人達の大変な努力のおかげでようやく確固たる「医療」の一つとして国民に認知されつつあります。
このことは、我々、現代において真剣に鍼灸医学を実践する立場の者としては、大変喜ばしいとともに、大変責任重大なことであると認識しております。
私は鍼を持って以来、西洋医学と東洋医学の両方の限界、長所、短所、それにまつわる大変難しい諸々の問題を、実際の医療の現場で、まざまざと見てきました。
時には東西、両医学に対し、失望にも似た、落胆した気持ちになったこともあります。
しかしその中でも、一筋の希望であり、継続する動機であったのは、現実の臨床を通じて、この鍼灸医学の素晴らしさ、人間の「生きる力」の素晴らしさに気付かされたことと、この医学を知らない、あるいは誤解しているために、つらい、苦しい症状から抜け出せずにいる多くの患者さまと出会えたことです。
そういう患者さまに対して、私は一鍼灸師として何がしてあげられるのか、何をするのが最良か、それを考えて今日まできました。
私は鍼灸を天職だと思っていますが、私がこの仕事に一生をかけても、その中で出来ることなど、大きな歴史の流れの中ではほんの些細なことかもしれません。
それでも、この素晴らしさを現代に伝え、後世、より発展させるためには、様々な症状に苦しむ目の前の患者さまを、とにかく一生懸命診させていただき、結果を出し、その事実を世に問うことが、私に出来る最善のことだと思っています。
東洋医学、伝統鍼灸は本当に凄いです。
ぜひ当院で、数千年の歴史を持つ東洋医学の底力を体験していただきたいと思います。