「守株」という故事成語があります。
古い習慣や方法にとらわれて、工夫をせず進歩のない行為を繰り返すという意味で、「株を守りて兎を待つ」と同じ語源の故事成語です。
我々講師は、古い習慣や方法にとらわれることなく、随時進歩し、工夫していくことを心掛けて指導にあたっています。また、生徒にも同じようにできるよう指導しています。
先日、ある高校1年生から勉強法についての質問がありました。以前までやってきた勉強法が、2学期に入って通用しなくなったので、どうすればよいのかというものです。
どのような勉強法をしているのか聞いてみると、中学生までと同じやり方をしているとのこと。学年が上がれば勉強法のバージョンも上げる必要があると伝えました。
成功体験があれば、それが大きければ大きいほど、とらわれてしまうのは人情です。しかし、それでは進歩できません。「すてる」べきものは捨て、「かえる」べきものは変え、そして、空いたスペースに「くわえる」べきものは加える、この3ステップでバージョンを上げてきましょう。
特に、「すてる」のステップが一番エネルギーを使います。今までの自分を否定することだからです。しかし、これをしないと、高校生にふさわしい勉強法を「くわえる」ことができないのです。
また、「かえる」にもエネルギーを使います。これも今までのやり方を否定することだからです。けれども、これをしないと、高校生にふさわしい勉強法に変化できないのです。
ただし、変えなくてもよい部分も存在します。それは、「努力を続けること」です。それ以外は、基本的にどんどんバージョン・アップしていきましょう。
これは、高校生のみならず、すべての人に共通することだと思います。「すてる」「かえる」「くわえる」、そして「努力を続けること」を念頭に入れて、学習していきましょう。
進栄セミナー稲垣
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