「宇宙に行くと肩こりが治る」という話を聞いたことがありますか?
重力の影響がない宇宙では、人の身体で一番重い頭を支える必要がなくなるため、肩こりが一切ないそうです。
人間が疲れてしまう1番の原因は、地球の重力にあるということです。
人間は、地球の重力に対して、たった2本の足だけで立っています。多くの生き物が、重力という巨大な力を分散させるために4本足で踏ん張っているのと異なり、人間は2本の足だけの不安定な状態で重力を受け止めています。だからこそ、なるべく重力を受ける面積を少なくする姿勢を取り続ける必要があります。
子どもの頃に「胸を張れ!」など間違った姿勢指導を受けてしまったがために、重力を受ける面積が広がり、疲れる姿勢を「正しい姿勢」と誤解し、大人になって筋力が低下してきたときに疲れを実感しはじめるのです。
体育の時間に「気をつけ!」の号令がかかった時、うまくできていないと「胸を張れ!」と指導された経験はありませんか? このとき指導された経験が、大人になってからも記憶に残り続け、正しい立ち方とは「胸を張って立つ」ことだと思っている人が多いと思います。
ですが、これは大きな間違いです。
「正しい立ち方」とは、真上から見たときの体の面積をできる限り小さくした姿勢です。
