■増加中?初夏の気象病
頭痛・だるさ・気分の落ち込み
季節の変わり目に起こりやすい症状です。
気圧や温度の変化によって、
身体のバランスが崩れやすいことから起きます。
特に近年は異常気象で、
以前よりも急激に気候が変化するので、
初夏に不調を感じる人がとても増えています。
また低気圧の影響を受けやすいのは
女性に多いというデータもあります。
頭が痛い、だるい、そんな時
皆さんはどうしていますか?
「病院に行くほどではないし・・・」
「いつものことだから我慢するしかない」
「鎮痛剤でしのげばいいかな」
という方が多いかもしれません。
けれども鎮痛剤を使いすぎると
「薬剤乱用頭痛」という別の頭痛が発生することも。
痛みや不調が小さいうちにケアしてあげれば、
症状もひどくならず、
毎日が過ごしやすくなります。
今回はツボや食事など、
ちょっとしたおうちケアの方法を鍼灸師がご紹介します。
よかったら参考にしてくださいね。

~頭痛をやわらげるツボ~
突然起こったり、一日中続いたり。
頭が痛いと仕事にも集中できませんよね。
痛みがある場所によって効くツボも違うので、
痛みによって使い分けてケアしましょう。
◆側頭部が痛い・偏頭痛
こめかみから側頭部あたりがズキンズキンと脈を打つように痛む偏頭痛。こめかみ近くに「太陽」というツボがあります。目尻と眉尻の中間から小指1本分ほど外側の小さいくぼみ。中指の腹でやさしく押すのがおすすめです。
◆後頭部が痛い
眼精疲労や強いストレスが続くと、後頭部に締め付けられるような痛みが起こりがちです。後頭部にある「風池」というツボは頭痛に直接働くだけではなく、眼精疲労にも働きかけます。耳の後ろの出っ張った骨と紙の生え際を結んだ中間あたりの少しへこんだところ。両手を頭に添え、親指でツボを押すといいですよ。
~ 耳鳴りのツボ~
キーンという耳鳴りも初夏に起こりがちで、
気温や気圧の変化でめぐりが停滞すると、
耳周辺の経絡が詰まって耳鳴りが起こります。
◆耳の前側をさする
耳の穴の手前にあるでっぱり部分の前に「耳門」「聴宮」「聴会」という耳のトラブルに効くツボが並んでいます。人差し指の腹で軽く押したり、さすってあげるのがおすすめです。耳たぶの裏の「翳風」も押してあげると効果的です。
~旬の食材で体の中からケア~
よくできているもので、旬の食材にはその時期の体に適した栄養が含まれています。
最近ちょっと疲れ気味だな、という時は
旬の食材を食べるのもおすすめです。
◆三つ葉
さわやかな香りの三つ葉は神経の興奮を鎮めてストレスを解消するのに役立ちます。めぐりを整えるので、イライラや気持ちの落ち込みにも。刻んでお吸い物や冷ややっこのトッピングに。
◆そら豆
旬のそら豆は胃腸の機能を高め、水分代謝を促します。体の中に余分な水分がたまることで起きるむくみや消化不良頭痛や関節痛などの改善に役立ちます。
そら豆なんだか調子が悪い・・・そんな時は我慢せずに
早いうちにケアしてあげることがおすすめです。
「少しだけ早く寝よう」
「5分歩いてみよう」
「お風呂で温まろう」
それだけでも体へのいたわりになります。
もちろん鍼も体を整えるサポートをします。
不調が続くときはご相談くださいませ。
皆さんの毎日が過ごしやすいものになりますように。