３ＱカットCOCOROSE福山店

世の中には2種類の人間がいて、それは「髪形は人生の一部」と思う人間と、
「髪=ゴミ」と考える人間ということです。
千円床屋というのは後者のための店であり、サッと入ってサッと切ってサッと出られることを期待して、通常の床屋や美容院やらではなく、わざわざ探して行くわけです。
髪の形が少しでも気になる人間、特に女性は行くべきではない。
fast cut というのは世界中どこでもそうです。
ところがそうした常識がわからない、働いてもいない主婦などは「なぜか知らないけど激安で髪を切ってくれる」などと勘違いして、千円床屋であれこれ注文し、なぜか店員もご丁寧にそれにこたえる。
30分かけて終わった後、客のおばさんは待たされ続けた男性客たちを見て「驚いたふりをしつつのドヤ顔」をして、同じく待っている子供客に「かわいいわねえ」とか意味の分からんことを言ったりするのです。
私が経営者なら、千円の客に30分かける従業員はおいておきません。

この店のただ一つの救いは、腕のいいおっさんが一人いることです。
大して注文せずとも、「バリカンの深さがどうの」という客にとってどうでもいい質問などせず、サッとうまい具合に仕上げてくれます。
私が待っている間、若手のお兄さんがチョキ、…チョキ、…チョキ、…チョキと切っている間に、店に入ってきて件のおっさんがいないと分かるや出直す客が二人いました。

おっさんがいる日は当たりです。雰囲気イケメンになって店を出られます。
いなければタラちゃんになって家に帰りましょう。