きらく寿司

0年前に賑わいを見せていた「さやま遊園」の近くに位置する「きらく寿司遊園店」。今はなき遊園地の思い出とともに、昔ながらの大衆寿司屋の雰囲気を楽しんできました。店内は親しみやすい年配のご夫婦が切り盛りし、カウンター席とテーブル席が訪れる客を温かく迎え入れています。

昼下がりに楽しんだのは、まずは冷たいビールから。続いて選んだお造り盛り合わせでは、烏賊の甘さ、鯛の旨み、そしてプリッとしたタコの食感に満足。ただ、中トロは熟成が足りずに硬めの印象を受けました。特筆すべきは鯛アラ炊き。脂の乗った天然真鯛の豪華さと、甘辛い煮汁が染み込んだ皮の美味しさは格別です。

にぎり寿司も堪能しましたが、特に平目は大将おすすめの通り、脂の乗りとムッチリとした食感が印象的でした。しかし、赤貝や雲丹は普通の味わいで、特に中トロのネギトロ巻きは硬さが気になりました。

大将との会話は自虐的なユーモアが交じり、独り呑みでも楽しい時間を過ごせました。短い時間でしたが、燗酒4合を含むリーズナブルな価格設定には驚き。一部好みではない点もありましたが、その価格なら納得の範囲内です。

「きらく寿司遊園店」でのひと時は、懐かしい思い出と新たな発見が詰まった、特別な体験となりました。次はもう少し長く、さらに呑み深めるために訪れたいと思います。