四季料理 天海

町屋駅から歩いて約600m、尾竹橋通りを隅田川方向に進み、荒木田交差点を左に曲がって少し進んだところにある「天海」は、一見すると普通の住居のような外観をしています。しかし、店内に足を踏み入れると、4席のカウンターと4人用座卓が4卓設けられた小上がりの座敷があり、日本料理店らしからぬジャズが流れる落ち着いた空間が広がっています。2階には居酒屋風の空間があり、3階の座敷では20人以上の宴会も可能です。

ランチメニューは刺身、天ぷら、生姜焼き、焼き魚など8種類あり、価格は800円から1,200円と手頃です。私が注文したのは「天海定食」で、刺身、天ぷら、茶碗蒸し、小鉢、お新香、デザートが付く1,200円の豪華版です。刺身は中トロのようなまぐろとたんぱくな味の白身魚2種類、天ぷらは海老、いか、しめじ、かぼちゃ、なすで、しめじの天ぷらが新鮮な食感でした。小鉢の魚のから揚げには辛子マヨネーズがかかっており、お新香には珍しく福神漬けが含まれていました。豚肉の入ってない豚汁はダシが効いており、茶碗蒸しはアツアツで美味しいです。デザートは抹茶アイスをもなかの皮で挟んだものでした。

店員さんは作務衣を身に纏い、和の雰囲気をさらに引き立てています。特にぐっさん似のお兄さんは腕の良さが際立っていました。これからの鍋の季節には、ふぐ鍋やすっぽん鍋など様々な鍋料理を楽しめるとのこと。店名の「天海」や電話番号の末尾「1129」（イイフグ）には、店のこだわりが感じられます。

「天海」は、和の心を感じられる料理と雰囲気で、再訪したくなるような魅力的なお店です。