「香十徳」って言葉があるのはご存じですか?
香の優れた効能を10の言葉で言い表したモノです。
皆さんがご存じ「一休さん」一休宗純が日本に伝えたと言われています。
1,感格鬼神(かんかくきじん) ……… 感は鬼神に格(いた)る
感覚が研ぎ澄まされ集中できる
2,清浄心身(しょうじょうしんじん) ……… 心身を清浄にす
心身を清らかにする
3、能除汚穢(のうじょおえ) ……… よく汚穢(おわい)を除く
けがれやよごれを除く
4、能覚睡眠(のうかくすいみん) ……… よく睡眠を覚ます
眠気を覚ます
5、静中成友(せいちゅうじょうゆう) ……… 静中(せいちゅう)は友と成る
一人で静かに過ごすときの友になる
6、塵裡偸閑(じんりゆかん) ……… 塵裏(じんり)には閑(ひま)をぬすむ
忙しい時に心の余裕を与えてくれる
7、多而不厭(たじふえん) ……… 多くして厭わず
多くあっても邪魔にならない
8、寡而為足(かにいそく) ……… 寡(すくな)くして足れりと為す
少なくても十分足りる
9、久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう) ……… 久しく蔵(たくわ)えて朽ちず
長期保存してもいたまない
10、常用無障(じょうようむしょう) ……… 常に用いて障(さわり)なし
常用しても害がない
昔から、リラックスや眠り、感覚と研ぎ澄ますためにお香は使われてきたことがわかります。
