4月27日(土)
○復曲能「奈良八重桜」 主催:奈良八重桜の会
シテ 金春穂高
奈良春日国際フォーラム 甍 午後1時半開演
一般5000円 学生2500円
☆湯本哲明 地謡を勤めます。

きっかけは、ナラノヤエザクラの保護育成に取り組む「奈良八重桜の会」の上田トクヱ会長(78)が新作能を創作し、ナラノヤエザクラを伝えたいと思い立ったことだ。現在の4流が奈良発祥とされる能楽も託すにふさわしい芸能だが、一から能を作ることは難しく、そのまま10年ほどが経過した。
令和3年、「夢物語」は大きく動き出す。会の名誉会員である興福寺の多川俊映寺務老院を通じて、能楽研究者に「八重桜」という能があることを教えてもらった。
「これはやるしかない」。上田さんはそう思い、同会で復曲することを決めた。「八重桜」が記された謡本は残っていたものの、そのままでは上演できない。同会はクラウドファンディングで資金を募り、興福寺ゆかりの金春流能楽師に舞の型付けなど復曲を依頼。8月にはシテ(主役)を勤める奈良市の能楽師、金春穂高さんらと囃子(はやし)方が集まって稽古を始めた。
産経新聞より
