伝統に根ざしながら独奏楽器としての笙の地位を確立させ、さらに超絶技巧を用いた作品の演奏で笙の魅力を飛躍的に発展させ多くの演奏会に出演しています。。豊かな表現力で笙を自在に操る姿は「笙のパガニーニ」とも呼ばれ賞賛されています。
雅楽の普及につとめ、雅楽では初の教則本『笙〜初心者のための教則本』および映像教材の作成を行い多くの生徒を指導してきました。
- 経歴
神奈川県立弥栄東高校音楽コース卒業。
洗足学園大学(専攻/作曲・声楽)および東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。
2000年より笙の可能性を追求した「真鍋尚之笙リサイタル」シリーズを開始(第1回:紀尾井ホール、第2回:「笙と箏の試み」横浜みなとみらい小ホール、第3・4回:「独奏への試み」「作品個展」浜離宮朝日ホール、第5・6・7回:「独奏」「協演」「対峙」東京オペラシティ リサイタルホール)、特に第3回は読売新聞「回顧2003クラシック・4氏が選んだベスト5」に選ばれる。笙の独奏曲の他、箏・十七絃、ヴァイオリン、コントラバス、打楽器などとの共演で作品を発表し「独奏楽器としての笙」の可能性を飛躍的に高めた。
また雅楽の演奏家として小野雅楽会および十二音会において笙・楽箏・楽琵琶・右舞の演奏し雅楽普及のために尽力している。
2000〜08年日本音楽集団のメンバー。CDは2001年に『呼吸〜真鍋尚之笙リサイタル』をコジマ録音よりリリース。
2011年5月〜2012年5月まで文化庁文化交流使としてドイツを中心に12ヵ国30以上の都市で作曲家とともに笙の新しい可能性を追求した作品を作るための共同作業を行った。ソロを中心に50回以上の演奏会を開いてきた。
帰国後も定期的にソロをはじめアンサンブル、また雅楽の古典をヨーロッパに紹介する企画をオーガナイズしている。
- 表彰実績
作曲
1990年第14回神奈川県合唱曲作曲コンクールにて『愛恋する悪の華』佳作。1994年第18回同コンクールにて『みどり色の蛇』最高位入賞。
1998年第1回国立劇場作曲コンクールにて笙独奏曲『呼吸II』を自作自演し優秀賞(第1位)受賞。
演奏
1999年国際芸術連盟第4回JILA音楽コンクール第2位。
2004年現代邦楽研究所10周年記念事業「東京・邦楽コンクール」第1位。