扁平足は、足の裏の土踏まずがなくなってしまう状態ですが、その中でも「後天性扁平足」は大人になってから生活習慣や環境の影響で起こるものです。最近、足が疲れやすい、長時間歩くと痛みを感じるといった方は、後天性扁平足が原因かもしれません。
後天性扁平足の主な原因を見てみましょう。
まず、筋力の低下や運動不足です。足のアーチを支えているのは、足裏やふくらはぎの筋肉。普段からあまり歩かない、運動しない生活が続くと、これらの筋肉が弱ってしまい、アーチを支えられなくなります。
次に、肥満も大きな要因の一つです。体重が増えることで足にかかる負担が増え、足のアーチが潰れやすくなります。
また、加齢によって筋肉や靭帯が衰え、足のアーチが保てなくなることもあります。年齢を重ねると筋力の維持が難しくなるため、注意が必要です。
さらに、不適切な靴の使用も原因の一つです。クッション性がなく、土踏まずをサポートしない靴を長時間履き続けると、足の筋肉が疲労しアーチが崩れやすくなります。
最後に、長時間の立ち仕事や歩行も足への負担を増やし、後天性扁平足のリスクを高めます。特に硬い床の上での長時間の立ち仕事は、足の疲労が蓄積しやすいです。
これらの原因が重なり合うことで、足のアーチが徐々に低下し、後天性扁平足になってしまいます。放置すると膝や腰の痛みの原因になることもあるので、気になる方は適度な運動や靴選びを見直すことをおすすめします。