ナカキタシカクリニック
元町駅出口前の入れ歯の医院。虫歯、歯周病の3DS療法も実施
歯科・歯医者
歯石除去
無料
ブラッシング指導
入れ歯・義歯
小児歯科・矯正
その他
●地下鉄東豊線・元町駅・1番出口すぐ ●中央バス元町線元町駅前(南北線北24条駅発)停留所・徒歩1分
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歯垢は食べかすとは違います。それらを栄養源として歯の表面に微生物が付着して形成されます。一般的に、付着してから時間が経つほど毒性の強いばい菌が増えていきます。歯垢は古くなると最終的に歯石となりますが、歯石となってから除去するのでは、健康維持のためには少し遅いかもしれません。 お口をクリーニングした後、最初に歯の表面に付く菌は善玉菌です。ブラッシングして落としても、再びすぐに付きます。歯磨きをするというのは、善玉菌の上に乗ってくる悪玉菌を取り除く作業なのです。つまり、悪玉菌は歯の表面に付着出来る善玉菌を足掛かりにして付着、増殖するのです。増殖した悪玉菌はやがてバイオフィルムになります。これは掃除していない流しのヌルヌルみたいなもので、ここから菌体外毒素が出て、歯肉に炎症を起こします。こうなると歯磨きでは落ちにくい状況になっています。ちなみに、健康者の歯垢を顕微鏡で見ると、球状の菌が多いですが、古い歯垢を見ると細長い歯周病菌が多数みられます。じつはこの微生物活性の強い状態(生物活性の強いバイオフィルム)が、身体にはより悪いのです。毎日の歯磨きで汚れが取り残されていくと、いつしかこの状態になります。この時期に歯科医院で病原性の強い歯垢を定期的に除去して、口内細菌をリセットするとよいのです。 ホームケアとしての歯磨きは基本的に歯ぐきの中(歯周ポケット)は触われません。報告では歯の表面をある程度磨けていれば歯周ポケット内の細菌はクリーニング後に元の状況に戻るのに3,4か月かかるので、歯周病のメンテナンスとしては、それくらいでリセットするとよいと考えられています。もちろん、状態の良好な人はもっと間隔があいてもよいですし、唾液の少ない高齢者などではもっと間隔が狭いほうが良いです。なお、残念ながら市販されている洗口剤はバイオフィルムにはあまり効果はないようです。当院では歯や修復物にダメージを極力与えないようにクリーニングを行うようにしています。
歯磨きをきっちりしようとするなら、本来は歯ブラシに加えて隣接面の清掃のため補助的アイテム(歯間ブラシ、糸ようじ)が必要です。 つまようじ法ブラッシングは、独特のブラシの動かし方をするもので、歯肉に炎症を持つ方に効果があります。歯肉のマッサージ効果が高く、とくに磨きづらい歯の横の面(隣接面)に効果的です。もちろん、歯間ブラシでも効果はありますが、歯間ブラシでは隙間の大きさに合わせて複数のサイズが必要になったり、使い続けると必要以上に歯ぐきが下がってしまうときがあります。また、糸ようじは隙間の小さい若年者などには向いていますが、歯周病で歯肉が下がった人にはマッサージ効果が弱いともいわれています。つまようじ法で使う専用のブラシは隙間の大きさに関係なく1本で完結します。 当院では歯周病の方には毎回来院時に私どもがつまようじ法ブラシングする「術者磨き」を行っており、歯肉の炎症改善に効果を上げています。ただし、この磨き方を本人が家庭で行うには、動かし方が独特なため、慣れるのに若干時間がかかる場合がありますが、覚えると「ハマる」方も多いです。もちろんケースバイケースで、その方に合っていると思われる磨き方を術者磨きで体感していただきます。 ちなみに極細毛とかシステマと言われる歯ブラシは万人に向いているものではありません。歯周ポケットを狙って磨くのはむつかしく、また、このブラシでは歯の表面の汚れが落ちにくいのです。歯肉への「当たり」が優しいので人気はあるようなのですが。逆に、普通のブラシで磨きすぎで歯肉を傷つけたり、下げてしまう場合もあります。それと、電動ブラシは、それを使えばみんな歯磨きが上手になる、魔法の道具ではありません。手磨きで磨き残しが出る人は、電動ブラシでも同じところに磨き残しが出やすいので注意が必要なのと、電動ブラシでも隣接面部は磨けないことをご理解ください。 ところで、虫歯や歯槽膿漏の改善や予防に歯磨きはもちろん大事ですが、それですべてが解決するわけではありません。生活習慣(とくに食習慣)が大きく関係しています。また、フッ素入りの歯磨き剤を正しく使用しない場合、きちんと磨けていても虫歯の発生を防ぎきれないと報告されています。そういったことについても情報提供を行っています。
入れ歯の治療は個人によって様々な条件が異なるので、すべての人から十分な満足を得ることは正直に言って困難です。ただ、北大時代からの専門分野でもあり、超精密金属床義歯やミラクル義歯などの自費治療は、審美性や装着感などで従来の義歯に不満を感じていた人に好評価を得ることも多いです。 もちろん保険の義歯でも、使いやすい入れ歯となるように気を配っていますし、満足される方も多いです。ただ、保険治療の義歯では、使用材料、設計などに制約があります。審美性、快適性、強度をより高く求める場合、保険治療の義歯では実現することが困難な症例もあります。 ただし、ミラクル義歯などの自費義歯さえ作れば、すべて期待通りにいくとは限りません。義歯治療では残存歯の状態、上下の噛み合わせ、欠損部の歯ぐきの状態、口腔の湿潤度(唾液)、本人の感覚(感受性、期待値)など様々な要素が関わってきます。たとえ自費義歯でも入れ歯は入れ歯。残念ですが自前の歯と全く同じとまではいきません。その点ご了解ください。(ただしインプラントの差し歯は自前の歯の感覚に近くなります) ※ミラクル義歯・・大阪の中川歯科医院と提携した医院のみが扱う特別な部分入れ歯です。比較的小さく、審美性に優れるなどの特徴があります。
子供の治療では、フッ素塗布や虫歯治療を行いますが、無理強いはしないよう心がけています。虫歯予防につながる食育や、今後なりうる歯並びなどについてさまざまな情報を提供します。なお、永久歯への咬合誘導として簡単な症例は、床矯正やリンガルアーチで対応する場合もあります。
歯を失う大きな原因は虫歯と歯周病(歯槽膿漏)ですが、これには細菌(虫歯や歯周病の原因菌)と歯に加わるさまざまな力が大きくかかわっています。そして力によって歯根に亀裂が入っていく歯根破折も歯を失う原因に挙げられます。(亀裂と虫歯には密接な関係があります。神経のある歯でも噛みしめの力などによって歯に亀裂が入り、そこで虫歯が拡がったりするとも考えられています。) とくに根の治療をした、神経のない歯では虫歯が進行しやすく、歯根に大きなひびが入り割れてしまうと、腫れたり痛みが出て結果的に抜歯適応となります。 眞坂信夫先生が発表した破折歯根の接着治療は北大でも菅谷准教授などが研究、臨床応用し、一定の好成績を上げています。当院においても、可能と考えられる症例については、これらの主催講習会に準じて保存処置を行うことがあります。なお、軽い亀裂の場合は保険治療で行う場合もありますが、ファイバーポストを十分な長さで使ったほうが強度も上がり、基本的には自費治療となります。
一般的に根の治療後には、保険治療では金属製の土台をセメント(接着剤)で合着、あるいは釘のようなものを複合レジンという樹脂で土台の形に賦形して、その上にいわゆる差し歯を作ります。 根の治療をした歯は、神経のある歯と比べると経年的に破折のリスクが高まります(枯れ枝と、同じ太さの生木を想像してください)。そのため、根の治療をした歯は年数を経ると亀裂、ヒビが入る歯根破折が起こる可能性があります。常に起こるわけではなく、残った歯質の厚みや歯の本数など歯の状態や、加わる力の条件が関係します。とくに、日中に上下の歯を噛み合わせる癖(TCHといいます)や、就寝中の噛みしめ、歯ぎしりはよくありません。また、珍味など硬い食品を好んで食べる嗜好、ガムの摂りすぎ(キシリトールガムは虫歯予防にはいいのですが・・)や、横向けで寝たときに噛んだ状態になることなども関与する可能性があります。 ファイバーポストはレジンと併用して歯質に接着することで一体化を図り、破折のリスクを減じると考えられています(ただし、0にはなりません)。 *ファイバーポストは保険適応のものもありますが強度の不安もあり、症例によっては保険適応外のファイバーポストをお勧めする場合もあります。なお保険適応外のファイバーポストを選択した場合は、上部に入れる修復物(差し歯)も規約上自費となります(混合診療の禁止)。ご了解ください。