産後の恥骨炎とは?
出産後に「恥骨が痛い」「歩くと違和感がある」と感じるママは少なくありません。これは産後の恥骨炎の可能性があります。出産時に恥骨結合が大きく開き、炎症が起こることで痛みを引き起こします。今回は、産後の恥骨炎の原因や対策について解説します。
産後の恥骨炎の原因
妊娠中から分泌されるホルモン「リラキシン」の影響で、骨盤周りの靭帯が緩みます。さらに、赤ちゃんが産道を通る際に恥骨結合が広がり、産後もしばらく炎症が続くことがあります。特に以下のようなケースで発症しやすいです。
長時間の分娩:骨盤への負担が大きい
巨大児の出産:赤ちゃんが大きく、骨盤に強い圧がかかる
帝王切開後の骨盤の不安定性
症状
恥骨周辺の痛みや違和感
歩くときや立ち上がるときの強い痛み
仰向けになると痛みが増す
恥骨炎の対策
1. 安静にする
無理に動かず、痛みを感じたらすぐに休みましょう。
2. 骨盤ベルトの活用
骨盤を安定させるために、産後用の骨盤ベルトを着用すると痛みが軽減されることがあります。
3. ストレッチ・エクササイズ
産後の回復期には、骨盤底筋や内転筋を鍛える軽い運動が有効です。ただし、痛みがある間は無理をしないようにしましょう。
4. 専門医に相談する
痛みが強い場合や長引く場合は、整形外科や整骨院を受けましょう。理学療法や骨盤矯正が必要なケースもあります。
まとめ
産後の恥骨炎は多くのママが経験するものですが、適切なケアを行えば回復が早まります。無理をせず、体をいたわりながらゆっくりと回復を目指しましょう。
