鵞足(がそく)とは、膝の内側に位置する、半腱様筋、薄筋、縫工筋の3つの筋肉の腱が脛骨(すねの骨)に付着している部位です。ガチョウの足のように見えることからこの名前が付けられました。
鵞足には、摩擦を軽減するクッションの役割をする「鵞足滑液包」が存在します。この部位に炎症が生じる状態を「鵞足炎」といいます。
鵞足炎の原因としては、次のようなことが考えられます。
膝の曲げ伸ばしによって腱が骨とこすれ合う
X脚である
足のアーチが崩れることで膝が外を向くようになる
スポーツ選手である
打撲などの衝撃を受ける
鵞足炎の症状には、次のようなものがあります。
運動時に膝が痛い
階段の昇降時に痛い
ひどいと跛行(ほけい)をしてしまう
スポーツや日常生活に支障が出てしまう
鵞足炎の治療法としては、安静、アイシング、抗炎症薬、理学療法などがあります。また、それらの治療で改善しない場合は、滑液包に少量のステロイド注射も行われます。
