レッドフラッグをご存じでしょうか?見逃してはいけない疾患の徴候や症状を意味します。すぐに正確な診断と治療を要する疾患として急性心筋梗塞、大動脈解離、肺動脈塞栓症があります。患者さんは、ときにそれらの疾患の徴候をもって接骨院に来ます。急性心筋梗塞では「左肩が何とも言えないような痛みなんだよね」「左腕が痛い」「今までに経験したことがない嫌な感じなんだよ」「左奥歯が痛い」「冷や汗がでる」など、肩こりの人に混じってこのような話をします。塞栓症では「ららぽーとで歩きすぎて膝裏がだるい」「膝の裏が痛い」「冷や汗がでる」など話されます。当院は普段、運動器(筋肉、靭帯、骨)の状態を専用機器アキュスコープで読みとるので、内科系疾患の異常を読みとった際、まったく違う音やデジタル表示をします。血管の異常は音の戻りがはやかったり、腫瘍であれば無音だったり音が途切れたり、癌は電気まで食ってしまうのかと思ってしまいます。レッドフラッグの患者さんも来ますので、ケガの治療中であっても「痛みの質が変わった」「安静時痛や夜間痛がある}「冷や汗がでる」などレッドフラッグのサインを見逃さず、医療機関への紹介を行っています。