現在では、福祉の施設や制度は形の上では整備されていく方向に向かいつつありますが、そのことが必ずしも障害児者が「地域の一員」として共同体の中で普通に暮らすということに結びついていっていないこと、また重篤な障害児者であればあるほど相変わらず家族が抱え込まざるをえず、その負担が軽減されていないのが現実です。
私達は、施設や制度の前提として不可欠な要素である、日本古来の資質である「やさしさ・共助」の精神を守るとともに、上記の福祉的課題の解決方法を、世代・属性を超えた地域コミュニケーションに求め、誰もが暮らしやすい「心の垣根の低い」社会を目指します。(平成14年4月)
この法人は、障害児者及びその家族に対して、大きな負担や不安なく地域社会においてより暮らしやすくなるように、「情」のともなった有効な支援事業を行い、障害児者やその家族の抱える問題を地域の課題として普及啓発する事業を行うことで皆で解決をし、支え合っていける地域社会の実現に寄与することを目的とし、活動しています。