中華義荘墓地

横浜市営バス１０３系統・２１系統「山元町２丁目」下車、
フレンチ料理「プティ・タ・プティ」の角を西に真っすぐ進み、
初めての二股道を左に入るとすぐです。

ここは横浜市指定有形文化財にも指定されている中国人墓地です。
１８７３年（明治6年）、それまで横浜外国人墓地に埋葬されていた華人・華僑を
別の場所に移すことが決まり、１８９２年(明治２５年)、当地に建設された廟です。

元々、当時の中国人は亡くなった後、棺を祖国に送還する習慣があり、
ここ中華義荘は、それまでの仮埋葬の場に過ぎませんでした。
それでも中国人の商人などの寄附・浄財により、
広東から建築資材や地蔵王菩薩坐像が運ばれ、
中国の建築様式の立派な墓地が完成しました。
墓地には、地蔵王廟、3階建の安骨堂（納骨堂）があります。

棺を送還する習慣は、震災や戦争などの影響で徐々に廃れていき、
今は一般の外国人墓地同様、ここに埋葬されています。
因みに横浜市指定有形文化財に指定されているのは、
地蔵王廟、地蔵王菩薩坐像及び厨子だそうです。

当たり前ではありますが、同じ中華系の建築物でも、
中華街の中にある橫濱媽祖廟や関帝廟とは、やはり違う趣きがあり、
静かで厳かな空気が張り詰めている気がします。
山手外国人墓地のように観光地化していないため、
むしろ安らかに過ごせるのかもしれませんね。
実際に足を運んでの感想です。

投稿者

悠

投稿日

2020/01/21

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