口コミ

中四国初のモール泉

4.00

投稿日: 2018/03/09

予算: ￥550

　八幡浜市のスポーツセンターの隣あたりにある温泉入浴施設です。私が八幡浜に来た時にはまだ温泉を掘り当てる段階くらいの行程だったようですが、八幡浜に来て２年目にオープンしました。
　券売機で５５０円の入浴券を購入して受付へ、そこから右手に浴室があります。リンスインシャンプーとボディソープの備え付けがあり、洗い場は１８か所ありました。
　内湯はモール泉という性質の温泉で、中四国で発見されているのは現在ここだけという話を聞きました。関東地方に多く見られる黒湯と同じで、泥炭や植物の有機質が溶け込んだ温泉をこう呼ぶのだそうです。内湯の大浴槽に浸かってみると、黄色い照明だったので抹茶羊羹のような色に見えました。また、生け簀や夏場の干潮時の磯のようなにおいがほんのりしました。あまり嗅ぎ慣れていないにおいだったので、最初はやや不快に近い感じがしましたが、浸かっていくうちににおいにも慣れて違和感は感じなくなりました。
　温泉の成分として知られている硫黄も理科の教科書では「卵が腐ったように不快臭」などと表現されているものの、硫黄泉が愛されているのも慣れと浸かったときの気持ちよさや効能の良さが評価されているからなんだろうなと、モール泉に浸かりながら思いました。他にもサウナと水風呂がありました。
　露天風呂はモール泉ではなく、透明でやや塩分を含んでしょっぱいお湯でした。以前訪問したゆらり内海さんの塩湯ほどではないですが、海に近いので海水混じりの地下水をくみ上げたものかもしれません。
　受付の左右には休憩スペースがあり、向かって左側のスペースには広くて１６畳敷きだったので湯上りにテレビを見ながらのんびりと過ごすことができます。オープンしたときにそろえたと思われるマッサージ機も新しいタイプのもので、ただ揉むだけではなく無重力に似た姿勢に変形し体の疲れを取ってくれるというものでした。
　閉店時間も遅めなので、仕事帰りにも寄りやすいというのもありがたいです。