冬の札幌、新川通りが黒く光る朝。ハンドルを握りながら「また今日も滑るな」と思うと、心がざわつく。40キロしか出せない道を、何年走ってきただろう。
K様は60代後半、運送業を続けながら通ってくださっている方です。左膝がカクカクして、右膝も痛い。小指が靴に引っかかる感覚もある。座っていると座骨神経がピリピリと刺激される。それでも「まだ現役で働いてる」と、笑いながら話してくれます。
でも、本当は不安だったと思うんです。「80まで働くのも…」とぽつりと漏らした言葉の裏には、体の限界と、それでも辞められない現実がありました。
K様は何度も、いろんな場所でケアを受けてきました。でもその場しのぎで、また痛みが戻る。冬道の緊張で体はさらに固まり、運転のたびに膝や腰に負担がかかる。悪循環でした。
ある日、施術中にお話を聞いていて気づいたことがあります。「痛い場所」だけを見ていても、根っこは変わらない。体の使い方、姿勢のクセ、神経の反応。それら全部がつながって、今の痛みを作っている。
だから私たちは、筋肉だけでなく姿勢や内臓、神経の流れまで含めて体全体を整えていくアプローチをしています。「こうやって体を起こしていると、座骨神経は刺激されにくいんですよ」とお伝えすると、K様は「そうか、だからか」と納得されました。
施術を重ねるうちに、膝のカクカクが少しずつ和らいできました。「今日は楽だな」と笑顔で帰られる日も増えてきて、私たちもうれしくなります。
体が楽になると、冬道への不安も少し軽くなる。「まだ働ける」という自信にもつながっていく。それが、K様にとっての「新しい日常」になっていけばいいなと思っています。
札幌市南区をはじめ、中央区や豊平区、白石区からもたくさんの方にお越しいただいています。体のことで悩んでいる方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。