パソコンやスマートフォンを長時間使うことで、首や肩の不調を感じる方はとても多いです。特にデスクワークでは、前かがみの姿勢や同じ体勢を続けることが原因になりやすく、放っておくと慢性的な不調につながることもあります。そこで今回は、日常の中でできる首肩ケアの方法をご紹介します。
まず意識したいのは 姿勢 です。背中が丸まって顔が前に出てしまうと、首の後ろや肩周りに負担が集中します。椅子に座るときは、骨盤を立てて座り、背もたれに軽くもたれるようにしましょう。パソコン画面は目の高さに合わせ、顎が前に突き出ない位置に調整すると首肩への負担が減ります。
次に大切なのは こまめなリセット です。長時間同じ姿勢を続けると、血流が悪くなり筋肉が固まります。1時間に1回は立ち上がり、肩を大きく回したり、首をゆっくり左右に倒すストレッチを取り入れましょう。座ったままでも両手を頭の後ろで組んで胸を開く動きをするだけで、肩や首がすっきりします。
また、 呼吸 も首肩のケアに役立ちます。デスクワーク中は無意識に呼吸が浅くなりがちで、肩に余分な力が入りやすくなります。深く息を吸い、吐くときに肩の力を抜くよう意識すると、筋肉の緊張が和らぎます。特にお腹を膨らませるような腹式呼吸はリラックス効果が高いのでおすすめです。
さらに、 環境作り も重要です。机や椅子の高さが合っていないと、正しい姿勢を保ちにくくなります。足の裏が床にしっかりつくよう椅子を調整し、キーボードは肘の角度が90度前後になる位置に置くのが理想です。小さな工夫ですが、体への負担を減らす大きなポイントになります。
首肩の不調は「長時間同じ姿勢」と「小さな積み重ね」が原因です。毎日の姿勢チェックや簡単なストレッチを習慣にすることで、首や肩の不調を予防できます。さらに、意識して休憩時間に体を動かすことは、集中力や作業効率の向上にもつながるのです。日常に少し意識を加えるだけで、デスクワークがぐっと快適になりますよ。