「手足が冷えてつらい」「冬だけでなく夏でも足先が冷たい」――そんなお悩みをよく耳にします。
冷え性は血のめぐりが悪くなることで起こりやすく、放っておくと肩こりや体のだるさにつながることもあります。
そこでおすすめなのが、毎日の“歩行習慣”です。特別な器具や時間を必要とせず、気軽に始められるのが大きな魅力。
◆ なぜ歩行が冷え性対策になるの?
歩くことで、ふくらはぎや足の筋肉がポンプのように働き、足先にたまった血液を心臓へ送り返す力が高まります。
この血流の流れが良くなることで、足元まで温かさが届きやすくなり、冷えを感じにくくなるのです。
また、歩くと全身の筋肉が少しずつ使われ、体がじんわり温まりやすくなるのもポイントです。
◆ 冷え性改善のための歩き方のコツ
1. 背筋を伸ばして大きな筋肉を使う
背中を丸めて小さな歩幅で歩くと、筋肉の活動が小さくなり効果が半減します。
背筋をまっすぐに、かかとから着地して足裏を通りつま先で蹴り出す“スムーズな歩き”を意識しましょう。
2. 15~30分を目安に
短時間では血流が十分に上がりません。体が温まり始める目安として、まずは1日15分、慣れたら30分を目標にしましょう。
3. 靴選びも重要
サイズが合わない靴やクッションのない靴は、筋肉の使い方を悪くし、逆に足が冷えることも。
かかとがしっかり固定でき、底に弾力がある靴を選びましょう。
◆ プラスαでできる工夫
歩く前後に、足首の回し運動やふくらはぎのストレッチを取り入れると、血流がさらに促されます。
また、冷えを感じやすい方は、厚手の靴下やレッグウォーマーで足元を温めながら歩くのもおすすめです。
◆ まとめ
冷え性は「体質だから仕方ない」と思われがちですが、毎日の歩行を習慣にすることで、血のめぐりが改善され、少しずつ変化を感じやすくなります。
まずは無理のない距離と時間から始め、背筋を伸ばした歩き方を意識してみてください。
体がポカポカしてくる心地よさを感じながら、健康的な歩行習慣を取り入れていきましょう。