朝起きたときに「なんだか首が重い」「肩が重い」そんな経験はありませんか?
原因はさまざまですが、実は「枕が自分に合っていない」ことが、首や肩に負担をかけているケースが少なくありません。
私たちは眠っている間、意識的に姿勢を調整することができません。そのため、寝ている姿勢が体に合っていないと、筋肉や関節に負担がかかり、朝までに十分回復できなくなってしまうのです。特に首まわりはデリケートな部分で、枕が合っていないことで、首の後ろや肩まわりの筋肉が緊張し続けてしまうことがあります。
本来、首はゆるやかなカーブを描いて頭を支えています。そのカーブが保たれていれば、首まわりの筋肉はリラックスした状態で休むことができます。しかし、枕が高すぎると、頭が前に押し出されるような姿勢になり、首や肩の後ろ側に力が入り続けてしまいます。逆に枕が低すぎると、首がしっかり支えられず、筋肉がだらんと伸ばされるような状態になってしまいます。どちらも長時間続けば、朝起きたときの肩や首の不調につながります。
もう一つ大切なのが「寝返り」です。人は一晩のうちに20〜30回ほど寝返りを打つと言われています。寝返りは、長時間同じ姿勢によって血流が悪くなるのを防ぎ、体の圧力を分散させる大切な動きです。しかし、枕が大きすぎたり、形が合わなかったりすると、寝返りがうまく打てず、首や肩に過剰な負担がかかることもあります。
枕選びの基本は、「自分の体型」と「寝るときの姿勢」に合わせることです。
横向きで寝ることが多い方は、肩幅を考慮して高さのある枕が合いやすいです。逆に、仰向けで寝ることが多い方は、首のカーブを自然に保てる、やや低めで首元にフィットする形の枕がおすすめです。睡眠は、1日の疲れを癒す大切な時間です。質のよい睡眠をとることで、日中の集中力や元気も変わってきます。自分に合った枕を使うだけで、毎朝の目覚めがぐっと快適になるかもしれません。
