最近、「うちの子、背中が丸まっている気がする」「姿勢が気になるけど、どう直したらいいかわからない」と感じている親御さんが増えています。実は、子どもの姿勢が悪くなる背景には、日常のちょっとした習慣や環境が関係していることが多いのです。
まず、姿勢が悪くなる大きな原因のひとつが「長時間の同じ姿勢」です。特に近年は、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などの使用時間が長くなっており、下を向いたまま前かがみになる姿勢が習慣になりやすくなっています。学校の勉強や宿題など、座りっぱなしの時間も増えているため、背中や首に負担がかかりやすいのです。
もうひとつの原因は、「体を動かす時間の不足」です。外遊びやスポーツの機会が少なくなると、姿勢を支える筋肉が十分に使われず、自然と猫背のような姿勢になってしまいます。体の土台がしっかりしていないと、正しい姿勢を保つのが難しくなるのです。
では、子どもの姿勢を良くするためにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、座るときの環境を見直すことが大切です。机と椅子の高さが合っていないと、どうしても前かがみになりがちです。イスに座ったときに、足が床にしっかりついていて、背中が自然に伸ばせる高さが理想的です。必要があれば、足元に台を置いて調整しましょう。
次に、こまめに体を動かすことを意識づけましょう。長時間同じ姿勢を続けるのではなく、30分〜1時間ごとに立ち上がったり、体を伸ばしたりするだけでも効果があります。日常の中で「ながら体操」や簡単なストレッチを取り入れると、姿勢を支える力も育ちやすくなります。
最後に、姿勢は「見た目」だけでなく、呼吸や集中力にも関係する大切な要素です。良い姿勢は、子どもの成長や学びの土台をしっかり支えてくれます。無理に「背筋を伸ばして!」と注意するよりも、自然と良い姿勢がとれる環境づくりや、体を動かす楽しさを教えてあげることが、長い目で見て大切なポイントです。
