「最近なんだか疲れやすい」「動くのが億劫になってきた」そんなふうに感じていませんか?年齢を重ねるとともに、体の衰えを感じるのは自然なことですが、そのまま放っておくと、思うように動けなくなってしまうことも。元気に年を重ねるためには、筋力トレーニングとストレッチの両方を生活の中に取り入れることがとても大切です。
筋力トレーニングは、体を動かすために必要な「力」を養う運動です。私たちの体は、特に足腰の筋肉が弱ってくると、立ち上がる、歩く、階段を上がるといった基本的な動作にも影響が出ます。筋肉がしっかりしていると、姿勢も安定し、疲れにくくなり、転びにくい体になります。自宅でできる簡単なトレーニング、たとえば椅子からの立ち座りや、かかとの上げ下げを繰り返すだけでも、十分に効果が期待できます。
一方、ストレッチは、筋肉や関節の柔らかさを保ち、体の動きをスムーズにしてくれます。運動不足や長時間の同じ姿勢で筋肉がかたくなると、血流が悪くなり、疲れやすくなったり、肩こりや腰の不調を感じやすくなったりします。ストレッチを習慣にすることで、筋肉のこわばりがほぐれ、リラックス効果やケガの予防にもつながります。ストレッチは、朝起きたときや夜寝る前、テレビを見ながらなど、日常のすきま時間に取り入れられるのも魅力です。
筋トレとストレッチは、それぞれ別の目的を持ちながらも、お互いを引き立て合う“いい関係”にあります。筋力だけを高めても、体がかたければスムーズに動けず、かえってケガのリスクが高くなります。逆に、柔らかくても筋力がなければ、体をしっかり支えることができません。大切なのは「バランス」。どちらか一方だけではなく、両方を組み合わせることでしっかりと動ける、しなやかな体をつくることができます。
健康は、一日にしてならず。無理なく続けることが何より大切です。毎日少しの運動習慣が、数年後のあなたの体を大きく変えてくれます。できることから始めてみませんか?
