私たちは毎日の生活の中で、無意識のうちに「バランスをとる」動きを繰り返しています。立ち上がるとき、階段を上がるとき、電車で立っているとき…このバランス力が落ちてくると、転びやすくなったり、体がふらつきやすくなったりします。
実際、年齢とともに転倒のリスクが高まるのは、この“バランスをとる力”が少しずつ衰えてしまうため。ですが、日々のちょっとした工夫で、バランス力は維持・向上させることができます。
その方法のひとつが「ストレッチ」です。
バランスを保つためには、筋力だけでなく、関節の柔らかさや体の感覚もとても重要です。特に大切なのは、足首・股関節・体幹の柔らかさです。
ここからは、毎日続けやすい「バランスを保つためのストレッチ」を3つご紹介します。
① 足首ゆらゆらストレッチ
椅子に座って片足を少し持ち上げ、足首をゆっくり回します。右回り・左回りにそれぞれ10回ずつ。次に、足首を上下に動かしましょう。地面をとらえる感覚がよみがえって、踏ん張る力が自然と身についてきます。
② 股関節のひざ倒しストレッチ
床にあお向けになり、両ひざを立てた状態で左右にパタンと倒します。勢いをつけず、呼吸を止めずにゆっくり10回ほど。股関節まわりがほぐれてくると、歩くときや立ち座りがスムーズになります。
③ 体幹ひねりストレッチ
椅子に浅く腰かけ、両手を胸の前でクロス。その状態で、上半身を左右にゆっくりひねります。左右5回ずつ、無理のない範囲でOK。おなかや腰まわりの筋肉がやさしく刺激され、姿勢も安定しやすくなります。
まとめ
ストレッチは、筋トレと違って体に負担が少ないのが魅力です。「これなら毎日できそう」と思えるものを選び、まずは1日3分から始めてみましょう。朝起きたときや、お風呂上がりのタイミングもおすすめです。
年齢に関係なく、今から始めることで未来の自分の体を守ることができます。
今日から、無理なく気持ちよく、バランス力アップのストレッチを取り入れてみませんか?
