口コミ

四国初の温泉

4.00

投稿日: 2018/11/14

予算: ￥700

　別格３６不動巡り１５巡目は変則的な廻り方で、香川から高速で高知に移動し、安芸市にある１５番札所を参拝してこの日の旅を終えました。高知市内に戻ってひとっ風呂と考えていましたが、安芸市周辺でまだ利用したことがない温泉があればと思い検索した中にこちらの温泉がありました。国道５５号を安芸市中心部からさらに東に進み、室戸岬が３０ｋｍ先に迫ったあたり、旧田野町にあります。奈半利川を渡らずに川沿いを左折して上流に進むと左手に現れます。以前は二十三士温泉という名称がついていましたが、廃業し病院が再開させたという経緯があるようです。
　手前にある田野病院ケアセンターの建物の左側に回るとゆるい上り坂になっており、２０ｍくらい進んだところに入口があります。「厚生労働大臣認定温泉利用プログラム型健康増進施設」という制度に四国で初めて登録された施設とのことです。
　中に入ると病院特有の消毒液っぽい空気を感じましたが、すぐに慣れました。入浴料は７００円で、靴箱のカギと一緒にフロントに渡し脱衣所のカギを受け取ります。
　浴室には洗い場が９あり、シャンプー等の備え付けもあります。浴室内には大浴槽・寝湯・サウナ・水風呂がありました。お湯はなめるとちょっとしょっぱさを感じ、弱アルカリ性で浸かっていると肌がぬるっとする感じがありました。いわゆる美肌の湯に含まれる成分を豊富に含んでいるお湯とのことです。熱さはほどほどでゆっくり浸かっていられる温度でした。
　屋外に出ることもできますが、露天風呂はついておらず体のほてりを冷ますためのものとなっています。二十三士温泉当時の造りなのか、露天の浴槽があったのかな？という名残らしき区切りが見られましたが、砂利を敷き詰めた足つぼマッサージのスペースになっています。奈半利川に近いのでこの日は少し寒いくらいでした。
　健康増進を目的とした施設ということもあり、ロビーには血圧計・握力計・ランニングマシン・ミニ卓球台などが無料で使えるようになっています。また、頭の健康も維持の一つにしているのかテーブルには知恵の輪が置かれていました。年間１０００円払うと健康増進会員に登録でき、毎回の血圧の数値を基に温泉入浴指導員・医師・理学療法士などからのアドバイスを受けられるそうです。
　病院の施設の一部と言われるとちょっと身構えてしまいますが、普通に温泉としてなめらかなお湯を楽しめました。