昨日の続きです
③ 着床を促す目的で処方される代表薬
黄体ホルモン剤は内服薬、膣剤、注射などいくつも種類がありますが、タイミング法
人工受精など妊活初期で処方される内服薬について記述します。
※ディファストン、ルトラール
黄体ホルモンの働きは、卵胞ホルモンの働きによって厚くなった子宮内膜を柔らかく維持して、妊娠しやすい状態にする効果がある。
さらに、子宮の収縮を抑える黄体ホルモンが少ないと、流産しやすくなる。
検査により黄体ホルモンが不足している場合には、人工的に黄体ホルモンを補充することで、子宮内膜の状態を着床しやすい状態に整える。
ルトラールはディファストンよりも強力な薬です。
ルトラールを排卵後から服用することで基礎体温が上がり維持する働きがあります。
ただルトラールは半減期が長いので、妊娠していなくても内服終了後、月経がしばらく来ないことがあります。
服用後1週間以上経っても月経が来ないこともあり、次の周期の卵胞が月経前から育ってしまい、月経中からE2が上昇して排卵日がD10以内になることがあり、あまり良い周期にならないケースになります。
ディファストンはルトラールよりも効果が低く、基礎体温を上げて維持する働きが弱いですが、自力で黄体ホルモンが出ている前提での補助的な役割でしたら充分との考えからディファストンを処方する病院が多いのではないかと思います。
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