かぶおかもとしょうてん
スーパーマーケット・食品・食材
八街駅から徒歩10分(740m)
もう2年前になるか、恒例の年越し行事の12月31日に東京から銚子に向かう途中に訪れた。外から伺った様子はやっているのか、いないのか、人の気配が感じられない店先。 一歩足を踏み入れると、いかにも旧家の店先といった赴きある風情。「すみませ〜ん」と何度か声をかけると「あら、すいませんね〜」と、とても愛嬌のあるお母さんが、奥のほうから小走りに出てきた。「ちょっと見せていただきます」「どうぞ、どうぞ。ゆっくりしてください」そう言いながら、店内にある商品をあれこれ説明してくださる。 途中からお父さんも加わり「最高級品の千葉半立が一番のお勧めです」と試食を進められる。「あ〜、なんかちょっと寒いな〜」あまり乗り気でない父親がポツリ一言。 「あらやだ、すみません。気づかなくて」大きな石油ストーブに火を入れるお母さん。「お茶なんかあるといいねぇ〜」と父親。「まぁ、ほんとに気が利かなくて、ごめんなさい」とお母さん。 熱いお茶がありがたかったのか、おもむろに試食の落花生に手を伸ばす父親。「うん、これは旨い。いや、参った。いろいろピーナッツを喰ったが、こりゃ凄い」と歯が悪いのも気にせず、次々に口に運ぶ。 壁の伝票に目をやると「あ〜、あれは東京の契約百貨店に配送する分です。なにしろ良い豆は数が少ないですから、決まったお取引先にしか出せませんので」「こちらの値段が安いパックは?」「店でしか売りませんが、いわゆる型崩れモノです。でも半立ですから味は逸品ですし、贈り物でないならお得ですよ」 気付けば、あっという間に40分以上過ぎていた。自家用、近所のお土産用とこれでもかと買い込んで、およそ1万円。こんなに落花生に金額をつぎ込んだのは初めてだが、それでも不満はない。東京で買ったら、おそらく2倍の値段でも収まらないほどの量なのだから。 味、質、量すべてにおいて際立っている千葉半立の落花生と、心和むご夫婦の対応に静かに感動を覚えていた。2年たった今でも、ここの落花生を超える千葉半立の落花生には、お目にかかっていない。 「よかったらコレ家だけじゃ食べきれないから持ってってください」と帰りがけに、お母さんから採れたて野菜をドッサリ戴く御土産つき(たまたまです)。千葉に行ったら、立ち寄る価値のある素晴らしいお店です。
八街駅から2.2km
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