私たちが長く向き合ってきた課題のひとつが、「施術の結果に個人差が出てしまう」という点でした。
生活環境や体への負荷が人それぞれ違う以上、ある程度の差が出るのは自然なことです。
それでも私たちは、生活背景や一時的な体調に左右されすぎることなく、より安定した変化が起こる条件とは何かを探り続けてきました。
その試行錯誤の中で整理されてきたのが、筋肉が硬くなる三つの要素です。
■ 三つの原因
①老廃物の滞留
老廃物の滞留は、筋肉を硬くする大きな要因です。老廃物が溜まると、筋肉が張ったように感じたり、むくみが生じたり、周囲の血管や組織が圧迫されます。この圧迫によって血流が低下すると、老廃物がさらに排出されにくくなり、張りやすい状態が繰り返されるという悪循環が生まれてしまいます。
②エネルギー不足
意外に思われるかもしれませんが、筋肉は「縮む」だけでなく「力を抜く」ためにもエネルギーを必要とします。エネルギーが不足していると、縮める信号が止まっても、筋肉そのものが変化できず、結果として硬さが残るという状態が起こります。
③筋肉のロック(守る仕組み)
筋肉には「筋紡錘」という安全装置が備わっています。これは、急な負荷や危険な刺激が加わったときに、筋肉を瞬間的に縮ませて体を守るための仕組みです。しかし、特定の条件が重なると、「守るために縮める」という信号が止まらなくなることがあります。
■ 三つの原因を同時に整える
よくある誤解として、「血流さえ良くすれば改善する」「ストレッチで筋肉をほぐせば大丈夫」といった単一アプローチへの期待があります。
しかし、老廃物が流れても、エネルギーが届かなければ筋肉は変化できません。エネルギーが十分でも、防御反射が解除されていなければ体は「守るべき状態」と判断し続けます。筋肉ロックが解除されても、流れが滞ったままでは変化は途中で止まります。
だからこそ、「老廃物」「エネルギー不足」「筋肉ロック」という視点で体の状態を整理していくことで、なぜ変化が起こりにくいのか、どこで体が止まっているのかを把握しやすくなり、結果として、変化が起こりやすい条件を整えていくことが可能になります。
ゼロ化整体では、この三つの視点で体の状態を整理し、体が本来持っている回復の仕組みが自然に働ける状態を取り戻すことを目指しています。