坐漁荘

おそらく自分が宿泊した中で、一番高級な宿。ネットで検索すると目の玉が飛び出るような値段が並んでいる。とてもじゃないが手が出ない、というか場違い感が出てしまう。実のところ、勤務先からのつてというかプレゼントというか。
伊豆高原の浮山温泉郷という、伊豆高原の中でも最も華美な場所にある。135号を下っていくと”アシベグループの大きなパチンコ屋”があり、そのちょうど向かいの道を進むとある。本当は右のパチンコ屋が似合う人種なんだが。
宿の印象は全てに圧倒されたし、映画のセットでは？と思えてしまうほどだ。入り口をくぐった時点で逆にヤバイという感覚が自分の中に浮かんできた。宿に落ち度は無い。部屋も自分の家の全部屋以上の広さか？と思うほどだし、綺麗なうえ調度品が豪華絢爛で、食事の会席料理も色や見た目が芸時術的。器も気をつけて扱うレベル。食べ方に気をつけるのは初めてか？
一言、明らかに落ち着かなかった。ここは、大企業に勤め、社会的地位があり、自分とは色の違うカードを持っているような人が泊まる宿なのだ。熱海の古屋旅館にいつかは泊まりたいと願う人種が来る場所ではなかった。もちろん駐車場ありますし無料です。