街を歩けば、必ずといっていいほど目に飛び込んでくるコーチのバッグ。トレンドが移り変わる激しいファッションシーンにおいて、これほど安定した存在感を放つブランドはそう多くない。日本はルイ・ヴィトンの世界市場の約6割を占めるほどのブランド好きな国民性で知られているが、私の目には、コーチの浸透度はそれをも凌ぐように映る。なぜ、コーチはここまで人々の心を掴んで離さないのだろうか。
■ シグネチャーモデルという”顔”
コーチといえば、あの「C」のロゴが整然と並ぶシグネチャーモデルを思い浮かべる方も多いはず。ブランドの象徴として長年愛されてきたこのデザインは、時代を超えて新作が発表され続けている。クラシックでありながら、決して古びない。そこにコーチのデザイン哲学が凝縮されている。
■ 「高級を、もっと身近に」という革新
コーチが幅広い層に支持される背景には、明確なブランド哲学がある。それは「高級品を、手の届く価格で」というコンセプトだ。洗練されたデザインと品質を保ちながら、価格においても誠実であろうとするその姿勢が、ラグジュアリーブランドとしての矜持を保ちつつ、新たなファン層を次々と獲得してきた。
そして、その戦略を象徴するのがアウトレットラインの存在だ。業界に驚きをもって迎えられたが、瞬く間に市場に受け入れられ、コーチの認知度を一気に押し上げた。
アウトレットライン、賢く知ればもっと楽しめる
ここで少し、コーチをより深く楽しむための豆知識をご紹介したい。
コーチのアウトレット品は、一般的なブランドのアウトレットとは一線を画す。通常、アウトレットとは正規店で売れ残ったものや傷物が流れてくるイメージだが、コーチの場合はアウトレット専用に製造された商品が並ぶ。つまり、すべて新品。ただし、正規品と比べると素材やデザインのクオリティに差があることは知っておきたい事実だ。
見分けるポイントは主に二つある。革タグに「◎」の打刻があるものは正規店からアウトレットへ流れたアイテムに多く、商品番号の頭に「F」または「FS」がついているものはファクトリー(アウトレット専用)ラインのしるしだ。バッグを選ぶ際の参考に、ぜひ覚えておいてほしい。
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