港湾空港技術研究所は、国土交通省傘下の独立行政法人である。港湾・空港の整備等に関する研究、そしてそれが位置する沿岸域や海洋に関する研究を実施している。研究所は、1946年に運輸省鉄道技術研究所の港湾研究室として発足し、1950年に、運輸技術研究所の発足に伴いその一部となっている。1962年には、運輸省港湾技術研究所として独立し、2001年の行政改革で、独立行政法人となっている。2015年には、国立研究開発法人と位置づけられた。2016年には、海上技術安全研究所、電子航法研究所と統合し、海上・港湾・航空技術研究所となる。
港湾空港技術研究所は、東京から南に約50kmの横須賀市にあり、東京から約一時間(最寄駅:京急久里浜駅)である。研究所は、1853年にペリーが来航した久里浜湾にあり、美しい東京湾の浦賀水道と房総半島を望むことができる。研究所には、ほぼ長さ400m、幅200mの敷地の中に多くの実験棟と研究管理棟があり、定員100名の職員と多く関係者が働いている。港湾空港技術研究所は、港空研と呼ばれ、世界的には港と海の研究所、PARI(Port and Airport Research Institute)として知られている